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県立特別支援学校高等部生徒の施設訪問

グループホームを立ち上げるきっかけになった理由に、不登校生徒や発達に凸凹がある子供たちが将来どのように自立して生活するのか私自身イメージつきにくかったというのがあります。発達に凸凹ある子供が自立したい、周りの家族も自立を応援したい。だけど、いったい何から始めていいかわからないといった相談を、スクールカウンセラーとして仕事する中で幾度となく耳にしました。障がい者グループホームの数はここ数年、増加傾向にあります。一方で、障がいのある方にとって、どんなサポートが受けられるのか、家族と離れて本当にやっていけるのか漠然とした不安を抱えています。 こうした相談にうまく対応できなもどかしさから、2023年5月に坂戸市にグループホームを開所しました。ひとり入り、そしてもうひとり入り徐々に入居者が増えました。毎日スタッフと入れ替わり支援をし、今日一日気づいた事や様子を丁寧に振り返りました。そして、今年3年目に入りました。グループホームを運営していく中で、たくさんのことを知り多くのことを学びました。  

①地域住民のひとりとして生活し、生活リズムが整い表情が明るくなっていくこと。

②身の回りの共有場所(リビングや風呂、トイレ等)の掃除をスタッフと一緒にすることで、役割の認識が芽生え心身が整うこと。

③程よい自由と共同生活の中で他人に合わせていく忍耐とが、自分を成長させる要素になること。

④相談できるスタッフもいて、決して孤独ではないこと。

  入居後、ご家族から「表情が明るくなった」「会話が増えた」と変化や成長を喜んでくれました。私自身、グループホームを運営してみなければ、こうした言葉を聞くことも入居者様の成長に立ち会うこともできなかったと思います。共同生活の場が、成長や自立の橋渡しになるのであれば支援者として、こんなに嬉しいことはありません。一人暮らしは心配だけど、支援があれば社会の中で自立して生活できる。そんな生活イメージを子供たちに持ってほしいと進路授業の一環として施設見学の依頼が来ました。  

1)石井ホーム(女性棟)リビングルーム内を見学する高等部の生徒ら

 

2)同ホーム居室内を見学する様子

    次回は、訪問した生徒からのお礼状を紹介します。これからも、共同生活で気づいた事など様々な情報を発信していきます! 最後までお読みいただきありがとうございました。  

代表理事